Windows PCを使ってバ美肉でビデオ通話したい人が読む記事です。
もくじ
- 要約文(※わかる人向け)
- この記事を読むと出来ること
- この記事では説明しないこと
- 用意するもの
- やりかた
- トラブルシューティング
- 最後に: ポエムコーナー
0. 要約文(※わかる人向け)
OBSをインストールしてOBS-VirtualCamをセットアップすれば、任意のアバター表示ソフトとビデオ通話ソフトを繋げることができます。
これ以降の本記事は、この1文をくわしく解説する内容です。
またメインの作業となるOBS-VirtualCamのセットアップに関しては下記記事を引用しているので、わかる人はコチラだけ読んで頂けれは本記事を読まないでも大丈夫です。
burikiyasan-obs-studio.amebaownd.com
1. この記事を読むと出来ること
アバターでビデオ会議に参加できるようになります。
#VMagicMirror
— 獏星(ばくすたー) / Megumi Baxter (@baku_dreameater) 2020年2月22日
詳細はまた後で書きますが
1. VMagicMirrorでアバター表示
2. OBS Studio (32bit)でキャプチャ
3. OBS-VirtualCamで仮想webカメラ出力
4. ビデオ通話ソフトに3のカメラ出力を適用
で軽率にV存在として通話できるのを確認でき、「もう今後は全部コレでいいのでは???」と思いました pic.twitter.com/abXbGZuwQT
Webカメラを使うビデオ会議であれば何にでも適用できます。
アバター表示ソフトも、顔がアップで映るものなら何でもよいです。
本記事では例として拙作「VMagicMirror」を使った様子を紹介しますが、他のソフトでもいけます。
以下はその一例です。
2. この記事では説明していないこと
3項目あります。
1: デスクトップ画面共有の話はしません。もし画面共有でも十分な場合、単にアバター表示ソフトを使った状態で画面を丸ごと見せれば完了です。
2: アバターの準備方法についても省きます。もしLuppetやVMagicMirrorを使う場合はVRM
という規格に沿ったキャラクターモデルが必要です。例えば以下の方法でアバターを準備できます。
- VRoid Studioを使って自作する
- VRoid Hubで、アバターとしての使用が許可されたモデルをダウンロードする
3: マイク周りの設定についても割愛します。おそらく本記事のセットアップがうまくいった後で「キャラのリップシンクをしながら通話音声を流したい!」と思うハズですが、これはほとんどの場合にソフトウェアミキサーが必要になる作業です。
一例としてVoicemeeter Bananaとかを使えばうまく行くので、気になる方は「VoiceMeeter Banana 使い方」とかでググってみて下さい。
3. 用意するもの
4. やりかた
以下の記事の方法に従ってOBS Studio
およびOBS-VirtualCam
をセットアップします。
burikiyasan-obs-studio.amebaownd.com
セットアップが正常に完了したら、アバター表示ソフトをOBSの画面に割り当てます。
OBS Studioのツール
> VirtualCam
で仮想カメラ設定を開き、Start
を押して仮想カメラを起動済みにします。
OBS側はこれで放置します。
動作確認としてGoogleハングアウトを起動します。
Googleアカウントでログイン済みなら「ビデオハングアウト」が選べるはずなので選びます。
「他のユーザーを招待」とか言われますが無視して閉じます。
設定でカメラをOBS Camera
にします。もしOBS Camera
が選択肢に出ない場合、次節のトラブルシューティングを参照下さい。
これでOBSとGoogleハングアウトに同じ絵が映ってれば成功です。
5. トラブルシューティング
トラブルシューティングというか、私自身がハマったのでケーススタディです。
OBS StudioとOBS-VirtualCamですが、組み合わせによって動いたり動かなかったりします。
手元では最初に以下の組み合わせを試したのですが、なぜかカメラが認識されませんでした。
原因は細かく追えていないのですが、手元のPC環境では以下の手順で直りました。
- いったんOBS-VirtualCamとOBS Studioをアンインストール
- もし
C:\Program Files
やC:\Program Files (x86)
以下にobs-studio
フォルダがまだ残っていたら削除 - もし
regsvr32
コマンドを手動で打っていた場合、対応するregsvr32 /u
コマンドも打っておく(下記参照) - OBS StudioとOBS-VirtualCamを順にインストーラで再インストール
先ほど引用した記事にほぼ同じ事が載っていますが、手動でコマンドプロンプトでこのようなコマンドを打っていた場合
(例) regsvr32 "C:\Program Files\obs-studio\bin\64bit\obs-virtualsource.dll"
アンインストール作業として、最初と同じファイルパスを指定しつつ、/u
を追加したコマンドを打っておきます。
(例) regsvr32 /u "C:\Program Files\obs-studio\bin\64bit\obs-virtualsource.dll"
いったん動く様になった後で他のいくつかのケースを試しましたが、問題なく動くのを確認できています。
- 64bitインストーラ形式のOBS Studio + zip形式のOBS-VirtualCamを持ってきて手動でセットアップ
- 64bitでzip形式のOBS Studio + OBS-VirtualCam
- 32bitインストーラ形式のOBS Studio + zip形式のOBS-VirtualCamを手作業でインストール
逆に初回だけコケていた原因が謎なんですが、もしかしたらOBS Studioのバージョンが古かったのかもしれません…。
6. 最後に: ポエムコーナー
要するに「アバター表示ソフトにはこういう用途もありますよ」という話題の一つです。
昨今コロナウイルスの感染拡大を受けてリモートワークがよく言われるようになってますが、リモート会議をするうえで考えたい要素はいくつかあります。
- プライバシー : 家の不要なものまでは見せたくない
- プレゼンス : 対面コミュニケーションに近いほうが会話の質がよい
- 準備の手間 : 面倒だと続かないため、手軽であってほしい
- 面白さ : 会議のアウトプットに貢献するくらい面白い場合、手間をかける価値がある
本記事では手間以外の3つをプラスにする方策としてアバターでの通話に言及してみた、という次第です。準備の手間についても会議システム側をいじる必要がなく、やってみたい人だけが頑張れば実現するので、さほど厳しくはないかな、と思います。
職場で実践する機会があったら何か追記するかもしれません。