よいパズルゲームが買えたので感想記事です。
※2節目の「プレイした感想」あたりからネタバレを含みます。
もくじ
- The Pedestrianというゲームについて
- プレイした感想
- 関連のありそうなパズルゲーム
- 最後に
1. The Pedestrianというゲームについて
Steamで売っている、PC向けのパズルアクションゲームです。
私は気づけてなかったのですがクラウドファンディングも募っていたゲームで、けっこう時間をかけて開発されたようです。
序盤のプレイ風景はこんな感じ。
こないだSteamで見つけたパズルゲーのThe Pedestrianですが
— 獏星(ばくすたー) / Megumi Baxter (@baku_dreameater) 2020年2月8日
・美術がかなり良い
・「2Dアクション + ステージのつなげ方も考える」というパズルになっており、パズルとして普通に出来が良い
ので、パズル好きな方とか、特にGorogoaが気に入ってる人とかにオススメです pic.twitter.com/Y7i9WxiTxE
ボリュームは控えめで、私は5時間くらいでクリアしました。
絵が非常にキレイで難易度もほどほどなので、映えるゲーム実況をしたいVTuberの皆様にはぜひご検討いただきたいな~~~と思います。
本ブログ記事はVの実況者が現れたら嬉しいな、というモチベーションで書いてます。
2. プレイした感想
美術、ストーリー、パズル性の3つに分けて感想を書いてみます。
2.1. 美術
まず何と言っても美術がとても良いです。
パズルゲームで美術が凝っている作品は基本アタリなので、この時点で良作です。
美術面でのポイントは大まかにこんな感じ。
- 背景の3D風景が作り込まれている
- カメラワークが良い
- 操作方法やヒントを全て3D空間中に表示して没入感を底上げしている
とくに没入感を底上げする工夫の一例として、コンフィグ画面の見せ方がコチラ。
(※下のほうのツイートです)
このゲームがどのくらい美術に凝ってるか実例で出しますが、例えばゲームの設定画面(Escキー)押したときの挙動がこうで、
— 獏星(ばくすたー) / Megumi Baxter (@baku_dreameater) 2020年2月8日
・たまたまそのパズルの近くに置かれているテレビ画面にコンフィグが映る
・UIのバチバチのレトロ感
どちらも「生半可じゃねえなコイツ」感がすごい pic.twitter.com/zlmjOquLHN
「操作チュートリアルをゲーム内の世界観に落とし込む」のは昨今だと一般化していますが、コンフィグとかまで完全徹底するのはかなり珍しく1、気合を感じます。
2.2. ストーリー
※ここからネタバレ要素を含みます。
クリア済みか、ネタバレが気にならない人だけ続きをお読みください。
本作のストーリーは明確には言及されませんが、「主人公が何かの機械を作って何かをするらしい」と雰囲気ベースで提示されています。
はじめはストーリーが存在すること自体が伏せられ、冒頭20%くらいをプレイした頃に伝わるよう作られているのが大変よいです。
- 徐々に組み上がっていく謎の機械
- 移動する先々に置かれている同じリュックサック
- 「エレベーターや電車はきちんと動いてからじゃないと次に進めない」という制限
こういった要素から人物の存在を匂わせて、「ただの絵がキレイなパズルゲームだと思ったらストーリーあるじゃん!」というアハ体験を提供しているわけですね。
そもそもパズルゲームのユーザーはゲームに対してアハ体験を期待しがちなので、パズルではなくストーリーから攻めていくのも全然ありだな、と感じさせられます。
そしてユーザーの予想へ答え合わせをするように、終盤で機械の全パーツが揃うと主人公の手がニュッと出てくるのが「やっぱり!!!」と思わせるように出来てて、ユーザー体験がよいです。
2.3. パズル性
コンセプトは「ステージが細かく分かれたブロックになっており、ブロックのつなぎ方自体がパズルの一部になっている」です。
再掲ですが、プレイ風景はこんな感じですね。
こないだSteamで見つけたパズルゲーのThe Pedestrianですが
— 獏星(ばくすたー) / Megumi Baxter (@baku_dreameater) 2020年2月8日
・美術がかなり良い
・「2Dアクション + ステージのつなげ方も考える」というパズルになっており、パズルとして普通に出来が良い
ので、パズル好きな方とか、特にGorogoaが気に入ってる人とかにオススメです pic.twitter.com/Y7i9WxiTxE
このコンセプトがかなり強くて、長所がいくつもあります。
- 序盤のパズルを簡単にできて、パズル初心者に優しい
- 制約が少ないコンセプトなので、ギミックの後付けで高難易度にできる
- 物理的に矛盾したマップのつなぎ方を解法にできるので、アハ体験の提供性が高い
- コンセプトが一言で説明できるため、とっつきやすく、口コミ性がよい
難易度調整については序盤と終盤のパズルで手数がぜんぜん違うので推して知るべし、という感じです。
口コミ性についても、現代的にパズルゲームを売るうえでは重要な特徴だろうな~、と思います。
3.関連のありそうなパズルゲーム
3作品挙げます。パズルのコンセプトはどれも違いますが、The Pedestrianが気に入ったならこのゲームも気に入るんじゃないかな、と思います。
まずプレイ時間が短いほうから。
「美術が凝っててプレイ時間が短めのパズルゲーム」というカテゴリは評価が高いものが多いです。
2つ挙げます。
とくにGorogoaは「プレイヤーがマップをつなぎ替える」という点だけ見れば似ているんですが、美術のジャンルやパズルが与える効果は面白いほど違います。
次にプレイ時間が長いパズルから。ボリューム満点のパズルゲームで本作に似ているのはThe Witnessが一番ですかね。
2Dのパネルに映ったパズルと3Dのパズルが混在した、かなり難しいゲームです。こちらは本当にボリュームが多いので、やる場合は相応の覚悟で臨んでください。
4. 最後に
冒頭でも書きましたが改めて。
The Pedestrianは絵がとてもキレイで難易度が高すぎないパズルゲームです。
映えるゲーム実況をしたいVTuberの皆様にはぜひご検討いただきたいな~~~と思います。
…まあパズルゲームって実況即ネタバレみたいな難しい所もあるんですけど…。
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このように「全てのUIはゲーム内世界に実在しますよ」というデザイン事例としてDead Spaceとかが有名です。↩